院長:吉岡広記
2024年の抱負
新年おめでとうございます。
2001年から鍼灸専門でやってきましたが、昨年4月からカイロケアセンターを引き継ぎ、「二足のわらじ」をはくことになりました。
この話がでた当初は、正直どうなるのかわからなかったものの、はいてみると鍼灸とカイロプラクティックは「両輪」の関係になることが見えてきました。
鍼灸は内(気の滞り・偏在に伴う諸機能の不全)の、カイロは外(骨格のゆがみ・ズレによる神経圧迫や筋肉の異常)の問題を見つけ調整していく治療です。様々な症状は、どれも内と外に関係していますが、よりどちらに問題があるのか、あるいは両者に問題があるのかによって、するべき治療が変わってきます。すでに書いている「カイロプラクティックと鍼灸による相補的な治療」は、こうした病態の把握があってはじめてできることと考えております。カイロについての理解が深まるにつれ、この観点からの診察がより適切にできるようになっていきます。
今年の目標は、佐々木顧問により近づくこと、そして、「両輪」をうまく繰ることです。
本年もよろしくお願いします。
ごあいさつ
院長の吉岡です。2001年4月より戸塚にて鍼灸院を営んでおりました。佐々木院長よりカイロ継承のお話をいただき、2020年1月より指導を受け、2022年3月までに要件であるのべ300人の治療を終え、カイロ施術の許可がおりました。それを機に、鍼灸の本拠をカイロケアセンターに移し、鍼灸部門も併設する運びとなりました。それから1年、2023年4月より院長となることになりました。どうぞよろしくお願いします。
佐々木先生を知ったのは、2013年4月、間接的に紹介してくださった患者さんが来院したことによります。その患者さんから、いつも先生の話をうかがっていたものの、お目にかかる機会はありませんでした。が、2019年5月末、突然、その時がやってきました。2018年の9月頃からはじまった山田の腰痛が、数ヶ月前から急にヘルニアとなり、たえられない状態にまでなったのです。当初から鍼灸では難しい病状(少し専門的に言えば症状と脈状が一致しない予後不良の状態)であることは承知のうえで、自分達で治療したものの、やはり悪化の一途でした。ふと、患者さんから長年にわたって聞かされていた佐々木先生を思い出し、お願いすることになったのが、初対面となりました。その後、週3回ほど通い、7月中旬にはほぼ全快。治療の終盤に、山田がカイロを勉強してみないかとのお誘いをいただき、9月より研修を始め、ほどなく私にもお声がけをいただき、本格的にお世話になることにいたしました。
鍼灸では難しい症状でもカイロプラクティックで治るものがある。これは私たちにとっては衝撃的なことで、それを学ぶ機会を得られたことは幸運というよりほかはありません。佐々木先生ならびに紹介で来院された患者さんには感謝いたします。これからも先生を頼って来院される方々に安心して受診いただけるようカイロプラクティックを追及してまいります。また、私どもの専門である鍼灸により、カイロプラクティックだけでは治らない症状の治療、カイロプラクティックの効果をより高めるための治療ができればと考えております。
先生の目標でもある「カイロプラクティックと鍼灸による相補的な治療」により、様々な症状にお悩みの方々に少しでもお役に立てるよう研鑽してまいります。
どうぞよろしくお願いします。
経歴
- 学校:明治国際医療大学 2001年卒業 鍼灸学士
- 資格:はり師・きゅう師 2000年4月取得
- 開院:吉岡鍼灸院 2001年4月 院長
- はりきゅう部門:2022年4月より当院に併設
- 活動:日本鍼灸研究会関西部局1998年入会。日本鍼灸史学会、日本医史学会、日本東洋医学会にて文献ならびに臨床に関する研究発表多数。近著・『医道の日本』2020年1月号寄稿集「ツボの選び方」症例と課題、『医道の日本』2020年6~7月号「ツボの選び方」の向こう側 特別企画 経絡治療オンライン座談会2020 <前編・後編>