カイロプラクティックとは?
カイロプラクティック療法とは、1895年にアメリカの、D.Dパーマによって創始され、体系づけられ発展してきた、学術的理論・技術が成されている、脊椎、骨盤の矯正療法です。
カイロは、人体の骨格構造の異常に着目し、それを矯正して、神経の流れの正常化をはかろうというものです。
特に構造(脊椎と他の関節、筋肉等)と機能(神経系や血管系)の相関関係をとても重視します。
脊椎の「ズレ」や骨盤の「ユガミ」は、その関係を乱す大きな危険要素なのです。
カイロでは、整形外科的検査、触診で見つけた「ズレ」・「ユガミ」を治療専門のカイロテーブル(ベッド)を使用して、手によって矯正し、神経圧迫を取り除き、神経系統の調整を行うもので、人間が持っている自然治癒力を助長し、痛みを除去し、健康を維持させていく、自然療法です。
カイロプラクティックは、アメリカで生まれ、世界72ヶ国に普及した医療です。
また、カイロ大学を卒業し、学位を持つドクターを「カイロプラクター」とよびます。
現在は米国に5万人、カナダに5千人、オーストラリアに3千人、英国に千人、日本には2007年4月現在、およそ300人のカイロプラクターがいます。
カイロプラクティックの現状
現在、日本にはカイロプラクティックに関する法律がありません。そのため規則もありません。誰もが自由にカイロを職業として行うことが出来てしまうのです。こんな怖いことはありません。「カイロまがい」が氾濫しているのです。
それで「カイロは痛い」・「カイロは怖い」と多くの方に悪い印象を持たれてしまっているのです。
少し前は、整骨や鍼灸指圧の人達が週1回(サンデースクール)のセミナーに出席し短期間(3ヶ月~6ヶ月)で終了、翌日から「カイロ」の看板を掲げ、治療を行っていたものです。最近では、カレッジが急増し、医学の知識の無い者が無試験で入学でき、2年間カイロの勉強をするのですが、内容を見てみるとほとんどいい加減なものばかりで、医学的な基礎知識を土台としたカイロを教えている所は、ほとんどありません。授業のカリキュラムや教える教師の資格・学歴も不明の怪しげなものばかりです。
こんな実態ではカイロの事故が起きても不思議ではありません。「カイロは怖い」と言われてしまうのも当然の事です。
カイロプラクティックの発祥地アメリカでは、現在17のカイロ大学があり、入学資格も1971年以降4年制の大学卒業者が対象となり、入学後4年間、基礎医学・カイロ理論・レントゲン学・実技等を4,200時間以上学びます。最終学年では、大学付属のクリニックにおいて、患者さんを治療する臨床実習を行い、すべての試験にパスすると「Doctor of Chiropractic」の称号をを得る事が出来ます。 日本のカイロと本場アメリカのカイロでは教育の内容がこんなに違うのです。
「本当のカイロ」と「カイロまがい」との違いそのものです。
自然療法「カイロプラクティック」の特徴
1.身体を部分ではなく、総合的にみて治療します。
2.生まれ持った自然治癒力を最大限に活用します。
3.心身のストレスをリラックス状態に導きます。
4.手による脊椎・骨盤・四肢の治療が主体です。
5.病気治療はもとより予防医学に貢献します。